通貨ごとのTP/SLや戦略モードを切り替えられるようにした「全自動マネーマシン ver1.3」。
今回はその新バージョンを使って、5通貨ペア(EURZAR, AUDJPY, USDCHF, GBPJPY, EURNZD)に対して長期間のバックテストを実施しました。
テスト条件
- 期間:2021年1月〜2024年10月(約4年)
- 時間足:H1
- 初期証拠金:100,000 USD
- ロット:0.01(固定)
- トレード時間:17:00〜翌2:00(日本時間)
- 通貨ごとのTP/SL倍率(例)
- EURZAR → TP2.0 / SL1.0(攻め)
- AUDJPY → TP1.5 / SL1.0(安定)
- USDCHF → TP1.2 / SL1.0(守り)
- GBPJPY → TP2.5 / SL1.5(爆益)
- EURNZD → TP1.8 / SL1.0(バランス)
テスト結果サマリー
項目 | 内容 |
---|---|
最終残高 | 99,844.95 USD |
総損益 | -155.05 USD |
総トレード回数 | 約35回(推定) |
勝率(推定) | 約45〜50% |
最大ドローダウン | やや滑らかに減少傾向 |
損益曲線 | 長期的には右肩下がり |

特筆ポイント
✅ 良かった点
- 通貨ごとに異なるロジックを適用したことで、負け方が分散された
- AUDJPYやEURNZDなどでTPヒットが数件確認
- ストップロス管理がしっかり機能しており、DDが急激にならなかった
❌ 改善が必要な点
- 勝てる場面を「見送りすぎる」傾向がまだ強い
- 通貨によっては明らかにロジックとの相性が悪い(例:EURZAR, GBPJPY)
- バックテスト期間中に**“マーケットクローズ”による注文失敗**が発生していた(タイミング改善の余地あり)
ログからの注目シーン
- AUDJPYでのTPヒット(+約40pips)
- EURZARやGBPJPYでSL連発 → 成績に悪影響
- CTrade::OrderSendの失敗多数 → 時間制限ロジックの微調整が必要
今後の方向性(ver1.4 へ)
- 通貨ごとの稼働時間/曜日フィルターを導入
- “マーケットクローズ”回避のための時間調整処理追加
- 自動モード調整の初期実装(AI風ロジック切替)
- 勝率/損益ごとの通貨停止条件追加
おわりに
ver1.3では、「通貨ごとの最適化」という新たなフェーズに入りました。
まだ課題はありますが、複数通貨を使ってEAを進化させる構造が見えてきた段階です。
次は、ver1.4の設計と、最適化モードのテストへ進んでいきます!