ver1.1までのバックテストで、単一通貨ではチャンスが少なすぎることが明らかになりました。
次なる一手として、複数通貨対応EA「全自動マネーマシン ver1.2」の実装に踏み切りました。
この記事では、その設計思想と具体的な改善ポイントを整理します。
なぜ複数通貨対応が必要か?
❌ 単一通貨だけの問題点
- エントリー条件を絞ると、年に数回しかトレードが発生しない
- 勝率の高い場面が来るまで、ひたすら待ち続けることになる
- 通貨ペアによってはロジックと相性が悪いまま負け続ける可能性も
✅ 複数通貨で得られるメリット
- チャンスの分散 → 取引機会の増加
- 特定通貨の不調をカバーできるポートフォリオ構築
- 結果の安定化+ドローダウンの低減が狙える
ver1.2の新機能・設計内容
✅ 1. 最大5通貨ペアまで同時監視&運用
Symbols[]
配列で対象通貨を定義(例:EURZAR, AUDJPY, USDCHF, GBPJPY, EURNZD)SymbolSelect()
により、動的に対象通貨を有効化/監視
✅ 2. 通貨ごとの特性に応じたTP/SL調整
- 高ボラ通貨 → TP/SL大きめ(例:GBPJPY, EURZAR)
- 低ボラ通貨 → TP/SL小さめ(例:USDCHF)
✅ 3. エラー処理&通貨制約自動検出
SymbolInfoDouble()
やSymbolInfoInteger()
を用いて- 最小ロット
- ストップレベル
- スプレッド
などの通貨ごとの制限を自動チェック
✅ 4. 自動停止フィルター(保守モード)
- ドローダウンが大きい通貨はそのペアだけ自動で運用停止
- 短期的な連敗が続く通貨は一時除外
対応予定通貨ペア(例)
ペア | 性質 | モード |
---|---|---|
EURZAR | 高金利・高ボラ | 攻め |
AUDJPY | 安定型 | バランス |
USDCHF | 小動き・守り | 守り |
GBPJPY | 超ボラ | 爆益狙い |
EURNZD | 中間・調整役 | バランス |
おわりに
ver1.2では、ようやく**「通貨を選んで運用する」EAの基礎が完成します。
複雑になる分、エラー処理や各通貨への対応力が重要ですが、
ここを超えれば一気に実用化のステージ**に近づいていきます。
次回は、このver1.2を使って複数通貨バックテストを行った結果を報告します!