ver1.5では、EAが環境に応じてモードを自動判定して動きを変える機能を導入しました。
Aggressive/Normal/Cautious の3モードを使い分けることで、勝てる場面では攻め、
様子を見るべき場面では静観するという「賢さ」を目指しました。
🔧 バックテスト環境
項目 | 内容 |
---|---|
テスト期間 | 2021年1月〜2024年12月 |
時間足 | M15 |
初期証拠金 | 100,000 USD |
対象通貨ペア | EURZAR, AUDJPY, USDCHF, GBPJPY, EURNZD |
エントリー条件 | モードに応じてTP/SL倍率と動作を変化 |
📈 バックテスト結果
- 最終残高:99,700.44 USD
- 損益:-299.56 USD(約 -0.30%)
- 損益グラフ:序盤から中盤までは緩やかに右肩下がり、後半は横ばい気味

🔍 検証ログからの分析
✅ モード切替の実装は正常に動作
ログには「EURZAR Mode: Normal」などが毎Tickごとに記録され、
全通貨ペアに対して環境分析とモード切替がしっかり行われていたことが確認されました。
❌ しかし全モード「Normal」だった
- 実運用ではAggressiveやCautiousへの切替が期待されたが、
すべてNormal判定にとどまっていた - RSI、ADX、ATRの判定基準がやや厳しすぎた可能性あり
🧠 改善ポイント
改善対象 | 提案内容 |
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モード判定閾値 | ADXやATRの基準を通貨ペアごとに調整し、変化を捉えやすくする |
ログの間引き | 毎Tickログ出力は過剰。1分単位やモード変更時のみに限定すると見やすい |
エントリー頻度 | NormalモードでもEntry条件を厳しすぎないよう再調整 |
🔁 今後の方向性
次のバージョン(ver1.6)では以下のアップデートを想定しています:
- モード判定のチューニング(閾値見直し)
- モード変更時のみログ出力
- モード別にEntry条件も微調整
おわりに
ver1.5は“考えるEA”への第一歩でした。
環境認識は機能しましたが、振る舞いの差別化には今一歩届かず。
しかしこの基盤が、今後の「本当に賢いEA」を作るための土台になります。
次回は、ver1.6の設計とチューニング構想に進みましょう!