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ver1.6 設計構想 ― AIモード切替の精度と実用性を高めるために

ver1.5で導入したAI風モード切替は、全通貨が「Normal判定」にとどまり、
実質的にはモードによる動作差が出ないまま終わってしまいました。

この反省を踏まえて、ver1.6では「環境判定の感度アップ+実用性向上」を目指します。


🎯 ver1.6の主な設計方針

項目内容
モード判定のチューニングADX・ATR・RSIのしきい値を緩めてモード変化を増やす
ログの抑制と見やすさ毎Tickログを廃止、モード変更時のみに限定(通知性アップ+軽量化)
モード別Entry条件の調整Aggressiveではエントリーを多少甘く、Cautiousでは極端に抑制
取引抑制ロジックの明確化Cautious中は「逆張りEntry検出→Entry拒否」まで厳格に実装

🧠 変更予定の判定ロジック(ver1.6)

指標Aggressive判定Cautious判定
ADX≧25≦18
ATR過去20本平均の110%以上過去20本平均の90%未満
RSI≧65 or ≦3545〜55(=方向感がない状態)

➕ 補足:

  • 判定条件はいずれか2つ以上が該当した場合にモードを変更(OR判定ではなくAND条件緩和)
  • これにより「Normal一辺倒」だった状況を打破します

📝 ログ出力の見直し

現状(ver1.5)課題
毎Tickごとに全通貨のモード出力ログが多すぎて分析困難、PCへの負荷も大

✅ ver1.6では以下のように改善:

  • 前回モードと変わったときだけログ出力
  • ログ形式例:AUDJPY: Mode changed from Normal → Aggressive

📐 モード別トレード方針(再定義)

モードTP/SL倍率Entry厳しさ補足
AggressiveTP2.5 / SL1.2緩めトレンドフォロー優先(損小利大)
NormalTP1.5 / SL1.0通常通常ロジック
CautiousTP1.0 / SL1.0厳格方向感不明時、Entryを最小限に

🔧 実装予定の追加要素(オプション)

機能名内容
モード表示用パネルグラフ右上に現在のモードを表示(オプション)
モード統計出力各モードでの勝率や収支記録(ログ or CSV)

おわりに

ver1.6は「EAが環境を読み、それに応じて行動を変える」というAI戦略の完成度を高めるフェーズです。
ここを乗り越えれば、ver2.x世代の“強化学習型EA”への土台が整います。